私は、関西の片隅と言ってもいい山村で育ちましたので、その土地と言うか、田舎なりの冠婚葬祭の風習は知っているつもりでした。
特に煩いのが、葬です。
香典の額や、焼香の順序。これは、まあいいとして、そのお宅の玄関に入る順序から、座る位置まで無言の不文律とでもいうようなものがあり、これは、マニュアル化されているようなものではありません。
そんな私が、戸惑ったのは、主人の父、義父の葬儀後のことですね。
この時には、まだ義母がご存命だったので、喪主はお母様がおやりなると思っていました。
しかし、どういう風の吹きまわしか喪主は長男の主人。
となると、焼香やお墓参りの順序は、私流には喪主が筆頭になるのですが、その時のお墓参りでは、喪主どころか、義母もさておき、義父の遠縁の見知らぬ親戚の方からということで、かつ、この順序が、都会というよりも、この地方、或いは、主人の父方の縁者の方たちのやりかただったのでしょうか。
そんなわけで、喪主の夫と義母の墓参りは、殆ど最後。
二人が墓参りを終える頃には、そうした親戚の方の姿はどこにも見当たりませんでした。
しばらくは、風習を知らない私たちの失敗かとおもっていましたが、どうも納得がいきません。
しかし、慣習とはそういうものでしょうね。
後日談:私はこれを失敗とは思っていませんが、後日伝わってきた噂によると、その親戚の方たちの一部では、私たち夫婦を何も知らない奴だというような話がでたそうです。
これが、失敗でしょうか。今でも疑問。